世界最古のスパイスともいわれるシナモン。実は美容や健康に嬉しい効能がたくさんあるそうなんです!
今回はシナモンの効果やメリット、ニッキとの違いについて調査しました。
シナモンとは
サンリオの人気キャラクターの愛称にもなっているシナモン。その印象から、シナモンという名前からスウィーツのようなものを連想する人もいるかもしれませんが、シナモンはニッケイ属の複数の樹木の内樹脂から得られる香辛料なんです。その香り高さから「スパイスの王様」とも呼ばれ、紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めたとされています。
シナモンを過剰摂取すると肝機能障害を引き起こしてしまう可能性があります。ただ、一般的な使用においては問題はありませんよ。
シナモンにはどのような効果がある?
シナモン効果はすごいと言われていますが、具体的にはどのような効果、メリットがあるのでしょうか。
まず、シナモンにはプロアントシアニジンというポリフェノールが含まれており、これはポリフェノールの中でも最も抗酸化作用が強いとされています。そのためシナモンはアンチエイジングや生活習慣病予防に効果を発揮するのですね。また、シナモンには抗炎症作用のある複数の成分が含まれており、天然の抗炎症剤として利用できる可能性があるとも言われていますよ。
引用:養命酒製造株式会社
悪玉コレステロールや血糖値を下げる効果も?
シナモンには、善玉コレステロールはそのままに悪玉コレステロールのレベルを下げるというなんともありがたい効果があるとされており、動物実験では血圧を下げる効果も認められています。更に血糖値を下げる効果があることも知られており、糖尿病への効果もあるとされていますよ。
ただ、コレステロールのコントロールや血糖値の低下などの効果については、人を対象とした研究ではまだ明確な結果を得られておらず、あくまで現状は「そういう説がある」というところに留まるようです。
血行改善効果もある
シナモンの香りの原因物質であるシンナムアルデヒドは、毛細血管を作る物質を活性化する働きがあるといわれており、シンナムアルデヒドを摂ることで毛細血管の健康の維持への効果が期待できます。
毛細血管の健康の維持は全身の健康の維持に繋がるとされていて、冷え性の改善やむくみの防止などの効果が期待できます。全身に酸素や栄養を届けやすくもしてくれるので、全体的に健康になれるというわけですね。
シナモンとニッキの違いは?
では、ここからはシナモンとニッキの違いについて紹介します。そもそもニッキというのは、甘い香りと辛味を両立させている香辛料で、八ツ橋に使われていることでも有名なスパイスです。シナモンとニッキはとても似ており、同じものとして扱われることも多いのですが、ニッキの方がシナモンよりも流通量が少なく、高価な傾向にあります。両者の違いは、品種、原材料、香り、味にありますよ。
ニッキは辛味が強くシナモンは甘みが強い
ニッキとシナモンはいずれもクスノキ科ニッケイ属の植物を原料としますが、より細かく言うとニッキの原料は国産の「ニッケイ」、シナモンの原料はスリランカ原産の「セイロンニッケイ」です。また、シナモンは樹皮を原料とするのに対し、ニッケイは樹皮よりも貴重な根皮を原料とします。香気成分もそれぞれ違うため、香りも当然変わってきます。味はニッキの方が辛味が強く、シナモンの方は甘みが強いのですね。
この通り、細かいところで色々と違いはあるシナモンとニッキですが、基本的には代用可能となっています。こだわりがなければ、入手しやすいシナモンの方を使えばいいということですね。
最後に
今回はシナモンの効果やメリット、そしてシナモンとニッキの違いについて紹介しました。具体的な効果についてはまだ明らかになっていないところもあるというシナモン。今後のシナモンの効果に関する研究にも注目していきたいですね。