毎年4月、桜の季節に各界で功績のあった人や功労者を招待し、「桜を見る会」が開催されます。
2019年「桜を見る会」で税金の無駄遣い等が問題になっています。税金を払っている私たちとしては、その発端や問題点について詳しく知りたいですよね。
そこで、今回は、
桜を見る会問題を分かりやすく解説!発端や問題点まとめ!
と題しまして、桜を見る会問題の発端や問題点についてお伝えしていきます。
桜を見る会とは?
「桜を見る会」は、1952年(昭和27年)から始まった行事で、当時の総理である吉田茂(よしだしげる)首相の時代から続いています。
日本の内閣総理大臣が主催する公的行事で、主に内閣府がとりまとめ、基本毎年行われています。
4月の八重桜が見ごろを迎える頃、東京の新宿御苑(しんじゅくぎょえん)で開催されます。
目的は、「文化、芸上、スポーツ、政界など」各界で功績があった人を総理大臣が招待し、招待客を慰労し懇談することです。
選ばれた招待客には招待状が送られ、招待客に振舞われる食べ物(焼き鳥、茶菓子、茶そば等)、飲料(アルコール等)、お土産等が税金で賄われます。
桜を見る会問題を分かりやすく解説!
桜を見る会問題の発端は?
11月8日の参院予算委員会で、首相主催で毎年4月に新宿御苑で開かれている「桜を見る会」に安倍晋三首相の地元後援会関係者が多数招待されていることが疑問視されました。
これに対して首相は「会は各界で功績、功労のあった方々を招いて開催している。地元には自治会やPTAなどの役員をしている方々もいるので、後援会の方々と重複することも当然ある」と否定しました。
桜を見る会の問題点まとめ
阿部政権が発足した2013年以降、「桜を見る会」は招待客も支出(税金)も毎年増え続けていることが指摘されています。
招待客と支出の推移は、以下の通りです。
- 2010年:10,000人 支出??(鳩山政権)
- 2014年:14,000人 予算1766万、支出3000万
- 2015年:15,000人 予算1766万、支出3800万
- 2017年:16,500人 予算1766万、支出4700万
- 2019年:18,000人予算1766万、支出:5518万
19年の参加人数は、鳩山政権(2010年:約1万人)時代と比べると倍増近くに、費用(税金)は、2013年以前は、資料がないということなので2014年比で1.5倍、予算の3倍となっています。
5月の財政委員会では共産党による「なぜこんなに参加者と支出額を増やしてきたんですか」という質問に対し、
自民党は「テロ対策強化や混雑緩和の強化で必要」とトンチンカンな回答。そして総理は明確な理由を回答せずに、2020年は中止を決定しました。
原因として考えられているのは、招待客を選定する基準の曖昧さです。
招待客の芸能人に注目が集まりがちですが、縁故者を優先して呼んでいる可能性(講演会の人が850人程度参加)を指摘されています。
もう1つの問題として、「桜を見る会」の前日には、安倍総理の後援会が都内ホテルで「前夜祭」を開催し、そこで税金が使われた疑いが持たれています。
総理によれば一人5,000 円の会費を徴収したとのことですが、会場となったニューオータニの夕食(立食)料金は約11,000円〜16,000円程度と言われています。
足りない分の差額を税金で賄っていたとしたら、公職選挙法違反にあたる可能性があります。
さらに、この際の経費が政治資金収支報告書に記載が無いことから、政治資金規正法違反の疑惑も叫ばれています。
これに対し安倍総理は明確な理由を示せず、2020年の「桜を見る会」を中止にしました。中止する前に、明確な理由を説明できなかったことが余計な不信感を煽った形となりました。
まとめ
今回は、
桜を見る会問題を分かりやすく解説!発端や問題点まとめ!
と題しまして、桜を見る会問題の発端や問題点についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか?
日本の象徴ともいえる満開の桜の下で、各界で功績があった人を慰労するという趣向は素晴らしいことであり、「公私混同」、「税金の無駄遣い」というレッテルを張られれば納税者の立場からすれば政権の支持率低下に直結する可能性があります。
古き良き習慣を絶やさないためにも、問題となった疑惑を払しょくし、国民の信頼を回復してほしいと思います。