福岡の大濠公園能楽堂で行われていた第61期王位戦。
2日目の対局で藤井聡太棋聖の封じ手から同飛車大学が話題になっています。
同飛車大学って、どういう意味なのでしょうか?
同飛車大学とは「同飛車」を使った将棋ダジャレだった!
藤井聡太棋聖が木村一基王位に挑戦している第61期王位戦は、七番勝負の4戦目が福岡の大濠公園能楽堂で行われました。
藤井棋聖が見事勝利、第61期王位になったことでも話題になりました。
この王位戦は8月19日・20日と2日にかけておこなわれる対戦で、20日に対局が再開されると藤井棋聖の封じ手が開封され「△8七同飛成」と読み上げられました。
ここへ飛車を打つと取られてしまうため、この手はないだろうという大方の予想。
ところが藤井棋聖は「飛車切り」という大胆な手を選んだのです。
村)藤井棋聖の封じ手は、飛車と銀を刺し違える過激な△8七同飛成でした。飛車を逃げる手が無難に見えますが、藤井棋聖は鋭く踏み込みました。木村王位、どれぐらい予期していたでしょうか。
【速報】藤井聡太棋聖、封じ手は決断の一手 王位戦:朝日新聞デジタル https://t.co/2CAW5osIya— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) August 20, 2020
さて実は同飛車大学は将棋用語ではなくダジャレです。
豊川孝弘七段が将棋の解説をする際に使っているダジャレが、ファンの間で広がったもの。
NHKEテレで将棋の講師として出演されていたこともあり将棋ダジャレを駆使した解説が人気の豊川七段。
「豊川孝弘の将棋オヤジギャグ大全集」として書籍化もされているほどです。
同飛車大学がトレンドに
これを機に豊川先生の本を読みたい人が増えるかも⁉︎ pic.twitter.com/ms4LCTvFUD— せとか (@5XMvrS9W2NtKNRr) August 20, 2020
それでは、いくつか豊川七段の将棋ギャグをご紹介します。
将棋に詳しくない方のために簡単に説明もいれておきます。
- 同飛車大学
相手がひとつ前に指した場所に、飛車を指して相手の駒を取ったときに読み上げる「同飛車」のこと。
同志社大学とかけている。 - 両取りヘップバーン
ひとつの駒で相手の2つ以上の駒を取れるように指した時に使う将棋用語「両取り」
「王手飛車取り」は「両取り」の一種。
これを女優のオードリー・ヘップバーンとかけています。 - キリマンジャロ
飛車や角行などの大事な駒を、敢えて取らせて優位な状態に持っていくことを「駒を切る」といいます。
「切る」をキリマンジャロとかけています。 - 優勢民営化
これは将棋の手ではなく勝敗を読むときに、どちらかが優勢だという意味で使います。
郵政民営化とかけています。 - 阿寒湖
これも将棋の手ではなく、難しい局面で負けそうな時に使います。
北海道の湖「あかんこ」と「もうアカン」をかけています。
いかがでしょうか。
なかなかのオヤジギャグですね。
想像以上にギャグが多いです。
かたいイメージがある将棋界ですが、印象が変わりますね。
そんな将棋のダジャレにネットでは、どんな反応をしているのでしょうか?
ネットの反応は?
豊川先生の同飛車大学だあ~ https://t.co/UzbpClCM0A
— レオナ (@chizurunov) August 20, 2020
封じ手が同飛車だったことに驚く将棋ファン。
思わずいつも使っている豊川七段のギャグ「同飛車大学!」とつぶやいてしまったようで、トレンド入りとなりました。
王位戦第4局の封じ手は△8七同飛車大学でしたね。
第61期 王位戦 七番勝負 第四局 2日目 木村一基王位 対 藤井聡太棋聖 @ABEMA で視聴中 https://t.co/k6sLUx8Q1g #アベマ将棋— 渡部 愛(わたなべまな) (@nanu_ke) August 20, 2020
女流棋士の方の解説でも普通に「同飛車大学」と語ってところからすると、かなり将棋界で浸透しているみたいですね。
実は将棋界のみなさんはオヤジギャグ好き?
https://twitter.com/ta1zzz/status/1296268128792408065?s=20
同志社大学の方、トレンド入りしたことで何か問題を起こしたかた心配になったようです。
ただのダジャレなのに将棋用語と勘違いされてます。
同飛車大学がトレンド入りしたことを「それすごいんですか?光栄ですね!」と喜び、立命館大学に通う武富先生を画面に呼ぶ豊川先生。 pic.twitter.com/y5Vb6T5EAT
— 白鳥士郎 (@nankagun) August 20, 2020
何とギャグのご本人、豊川七段も「同飛車大学」がトレンド入りしたことを知り、喜ばれているそうです。
オヤジギャグ、凄いですね!
まとめ
藤井棋聖の人気でますます将棋ファンが増えています。
プロの指す将棋は難しいところもありますが、こういったダジャレを駆使した解説があると将棋に詳しくない人も楽しく見られますね。
藤井棋聖の活躍と楽しい解説で、もっと将棋ファンが増えるといいですね!