俳句や短歌の世界で幅広く活躍し、Eテレ「NHK俳句」の選者としても知られる堀田季何さん。中性的な名前や雰囲気から、堀田季何さんの性別が気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、堀田季何さんの性別をはじめ、学歴や生い立ち、これまでの受賞作について詳しく紹介します。

堀田季何の性別について

堀田季何さんの性別については、ネット上でもたびたび話題に上がっています。まずは本人が公表している内容から確認していきましょう。

2017年に性別不合を公表

2017年4月15日、堀田季何さんは当時のTwitter(現X)で、性別不合であると公表しました。性別不合とは、出生時に割り当てられた性別と、自身が認識している性が一致しない状態を指す言葉です。一方で、出生時の性別や自認する性について、本人が明言した情報は見当たりません。男性か女性かを断定せず、本人が公表した内容を尊重して受け止めるのが適切でしょう。

性分化疾患についても公表

性別不合の公表から数年後、堀田季何さんは軽度の性分化疾患があることも共著書の中で明かしました。性分化疾患とは、性染色体や性腺、性器などの発達が一般的な経過と異なる体質の総称です。2022年には、書籍『LGBTとキリスト教 20人のストーリー』にも文章を寄せました。自身の性のあり方を率直に言葉にしてきた点も、堀田季何さんの特徴といえるでしょう。

参考サイト:日本キリスト教団出版局

堀田季何の学歴を紹介

堀田季何さんは、国内外の教育機関で学んできた経歴の持ち主です。学生時代の歩みを順に見ていきます。

英語で教育を受けた学生時代

堀田季何さんは、小学校から大学まで一貫して英語で教育を受けてきました。中学時代にはすでに英語で自由詩を書き、日本語では短歌を詠んでいたそうです。2つの言語で創作する習慣は、10代のころから身についていたといえるでしょう。俳句を英訳して海外に紹介する現在の活動にも、学生時代の経験が生きていると考えられます。

ブラウン大学と東京大学大学院で学ぶ

大学は、アメリカ東部のロードアイランド州にあり、アイビー・リーグの一校として知られるブラウン大学で学びました。俳優の平岳大さんとは同じ大学で学んだ間柄で、第一歌集『惑亂』には平岳大さんが前書きを寄せています。また、東京大学大学院などでも学んだ経歴を持っています。ただし、専攻や在籍期間などの詳しい情報は見当たりませんでした。

参考サイト:橄欖追放

堀田季何の生い立ち

堀田季何さんの作品に見られる国際的な視点は、幼少期の環境とも深く関わっています。生い立ちや家族について紹介しましょう。

東京・広島・米国で育つ

堀田季何さんは1975年12月21日、東京都文京区で生まれました。父親の転勤により、東京都や広島県、アメリカなどで育っています。海外での生活も長く経験しました。アメリカから帰国した後に、短歌や俳句、連句へ本格的に取り組み始めたとのことです。なお、本名や文芸関係以外の勤務先は明かされていません。

参考サイト:現代俳句協会

親族に童謡作家の巽聖歌

親族には、文学や芸術の分野で名を残した人物もいました。童謡「たきび」の作詞者として知られる巽聖歌さんは、父方の大叔父にあたります。巽聖歌さんは北原白秋に師事した歌人で、新美南吉を世に送り出したことでも知られる人物です。さらに、洋画家として活躍した野村千春さんも父方の大叔母という間柄。

堀田季何のこれまでの受賞作

堀田季何さんは、短歌と俳句の両分野で数多くの賞を受けています。ジャンルごとに主な受賞歴を整理しました。

短歌での主な受賞歴

短歌では、晩年の春日井建さんに師事し、同時に中部短歌会へ入会しました。結社内では中部短歌会新人賞を受け、2009年には第2回石川啄木賞(短歌部門)を受賞しています。2015年には、書肆侃侃房の「新鋭短歌シリーズ」から第一歌集『惑亂』を刊行しました。正字・歴史的仮名遣いで詠まれた同書は、2016年に日本歌人クラブ東京ブロック優良歌集賞を受賞しています。

俳句での主な受賞歴

俳句では、小澤實さんが主宰する結社「澤」などで研鑽を積みました。2010年に第3回芝不器男俳句新人賞齋藤愼爾奨励賞を受賞し、「澤」でも第13回澤新人賞を受けています。2018年にはテレビ番組「俳句王国がゆく」の北海道浦河町編で、俳句チャンピオンに輝きました。外国語の俳句でも、「草枕」国際俳句大会外国語部門大賞などの実績を残しています。

『人類の午後』で芸術選奨を受賞

出典元:ハイクロペディア

2021年8月には、句集『星貌』と『人類の午後』を同時に刊行しました。『人類の午後』には、宇多喜代子さんや高野ムツオさん、恩田侑布子さんが栞を寄せています。中でも『人類の午後』は高く評価され、2022年に芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。同年には第77回現代俳句協会賞、第3回高志の国詩歌賞も受賞しました。俳壇を代表する存在として、一気に注目を集めた時期といえるでしょう。

参考サイト:現代俳句協会

主な詩歌集の一覧

堀田季何さんがこれまでに刊行した主な詩歌集は、以下の通りです。

  • 歌集『惑亂』(2015年)
  • 句集『亞剌比亞』(2016年)
  • 句集『星貌』(2021年)
  • 句集『人類の午後』(2021年)

中でも『亞剌比亞』は、日本語・英語・アラビア語の対訳句集として刊行されました。

堀田季何の現在の活動

堀田季何さんは現在も、俳人・歌人として精力的に活動を続けています。

俳誌「楽園」を創刊し主宰

2020年に楽園俳句会を立ち上げ、翌2021年には俳誌「楽園」を創刊しました。現在も主宰を務め、結社の活動を率いています。2024年3月には、現代俳句協会の常務理事に就任しました。高校生が俳句を競う俳句甲子園では審査員長を務め、兜太現代俳句新人賞の選考委員も担当。若い世代の育成にも力を注いでいる人物です。

「NHK俳句」の選者を担当

Eテレ「NHK俳句」では、第1週の選者を務めています。2026年度は「もっと俳句のコリをほぐします」を年間テーマに掲げ、視聴者の悩みに答える形式で解説を行ってきました。季語の使い分けや句の読み解き方など、実践的な内容が特徴です。テレビを通じて、俳句の魅力を幅広い世代へ発信し続けている選者の一人といえるでしょう。

まとめ

堀田季何さんは2017年に性別不合を公表し、のちに軽度の性分化疾患も明かしています。英語で教育を受け、ブラウン大学などで学んだ経歴は、多言語での創作活動にもつながりました。『人類の午後』での芸術選奨受賞をはじめ、実績は多数。今後の作品や活動にも注目していきましょう。