Billie Eilish(以下:ビリー)は2020年1月27日(月)(現地時間26日)「第62回グラミー賞授賞式」にて主要4部門"ビッグ・フォー"を制覇しました!
①最優秀新人賞
②シングル「bad guy」で年間最優秀楽曲賞
③シングル「bad guy」で年間最優秀レコード賞
④デビューアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go」で年間最優秀アルバム賞
主要4部門独占は、第23回(1981年)のChristopher Cross以降39年ぶりの史上2度目で、女性としては初!!そして史上最年少の17歳(ノミネート時)でした。
また、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞も獲得し"計5部門の受賞"となりグラミーにビリー旋風を巻き起こしました!
(出典:https://youtu.be/3F20gIXSPfo)
私もwowowで拝見しましたが最後、「年間最優秀レコード」の受賞を聞いたビリーが信じられない!といった様子で目を丸くし、すぐさまステージに戻り涙をぬぐいながら『ありがとう!』と一言述べたのにはジーンときました。
今回はそんなビリーの最新曲「everything i wanted」の制作秘話について紐解いていきたいと思います!
最新曲「everything i wanted」
2020年1月24日に最新曲「everything i wanted」のミュージックビデオが公開されました。
こちらは、昨年11/14に世界同時配信リリースされた楽曲で、ビリー本人が監督を務めた二作目のMVになっており
“「これは私が監督した2つ目のミュージック・ビデオ。このために何時間も何時間もかけて、最高の作品ができた。みんなが気に入るといいな」“
とコメントしています。
(出典:https://instagram.com/billieeilish?igshid=9buhr8ow9ie5)
これまでも環境問題提起や若者の薬物中毒などテーマせいのある作品を作ってきたビリーですが、今作にはどの様な意図が含まれているのでしょか?
MV冒頭に出てくるメッセージとは?
“「Finneas is my brother and my best friend.
No matter the circumstance, we always have and always will be there for each other.」
訳:"『フィニアスは私の兄であり親友である。たとえ何が起こっても、私たちはお互いのために寄り添い合う。』“
実の兄であるフィニアスは、彼女の唯一のコラボレーターでありプロデューサーです。
コライト(共作)が主流となり、ヒットソングの作り手に何人ものソングライターとプロデューサーが名を連ねることが当たり前になった昨今のポップミュージックとは真逆で、ビリーはすべての曲を兄・フィニアスと2人だけで作り、しかも実家のベッドルームでレコーディングしています!
そんな兄がMVにも登場するのですが、今作は彼らの「絆」について触れた作品となっています。
"「この曲は私と兄がお互いについて書いた曲。たとえ何が起こっても、これからも、そしていつまでも一緒に乗り越えていくために寄り添い合う、それをミュージック・ビデオで強調したかった。」"
MVのキッカケは自殺をする夢?
ビリーは「everything i wanted」についてBBCのインタビューで、なんと自分が自殺する夢を見たことがこの曲を書くきっかけになったと語っていました。
"「この曲は私とフィニアスの兄妹としての関係について書いた曲。
だけど、曲を書くきっかけとなったのは、私が自殺する夢を見たから。
(夢の中では)私が自殺したのに、誰も気にしてなかった。私の親友も、仕事仲間も、『彼女のこと最初から好きじゃなかった』と公で発言したの(笑)。
夢の中では、ファンも気にしてなかったし、インターネットでは私が自殺したことについてけなしていた。
だから、その夢を見た後、丸1日すごく混乱した。それでこの曲のサビを書いたの。
歌詞には何千ものメッセージがあるから、それをすべて説明できないんだけど、でも最終的に言いたいことは、お兄ちゃんが私の親友であるってこと。
それで私には夢があって、こういうことが起きるけど。でも何が起きても、お兄ちゃんは私のためにいつでもそこにいてくれる。
そして私もお兄ちゃんのために同じことをするということ。それがこの曲の主旨」"
(出典:https://twitter.com/bbcr1/status/1194776331462025216?s=21)
泣きました。笑
私はこれを聞いたとき感動のあまり泣いてしまいました。
(出典:https://youtu.be/pbMwTqkKSps)
"『何が起きても、お兄ちゃんは私のためにいつでもそこにいてくれる。』"
"世の中に絶対なんて無い"なんて言いますが、彼らは絶対的な信頼で結ばれている、ということが伝わってきますね。
気になる歌詞の和訳は?
(出典:https://www.universal-music.co.jp/billie-eilish/products/00602508508462/)
歌詞を和訳を見てみると確かに先程語っていた事と合致する点が沢山あります。
"夢を見た
欲しい物すべてを手に入れた夢
みんなが思う様なものじゃないけど
正直に言わせてもらえば
悪夢だったのかも知れない
気にかけてくれるだろう人達にとってはね
飛べると思った
だからゴールデン・ゲート・ブリッジから飛び降りた
泣く人はいなかった、
誰も気付いてもくれなかった
見えたのは皆んながそこに立ち尽くしてる姿
心配してくれるかな、
ってちょっと思ったりもしたけど
※1 欲しい物すべてを手に入れた夢を見た
でも目を覚ますとあなたがそばにいて
こう言ってくれる
僕がここにいる限り誰にも君を傷付けさせない
こんな時に嘘はつきたくないんだ
でもきっと出来るようになる
君の"自分に対する考え方"を僕が変えてあげられたなら
どうして『お前にはふさわしくない』って声が
聞こえてくるのかなんて、君は思わなくなるのに
叫ぼうとしたけど頭は水の中だった
弱いやつ呼ばわりされたよ
私を血の通った人間だとも思わない人たちに
悪夢だったのかもしれない
だけどみんながすぐそこにいる様に感じたし
まるで昨日のことが1年前みたいに感じる
でも誰にも知られたくはない
今は皆んなが私に何かを期待してるし
誰のこともがっかりさせたくないから
※1
※2 もし全て分かっていたとしても
私はまた繰り返すのだろうか?
同じことをするのかな?
自分の発言が私の頭を直撃すると分かったら
みんなは代わりにどんなことを言うだろうか?
※2
(出典:https://www.universal-music.co.jp/billie-eilish/news/2019-11-25-2/)
すごく、切ないですね…。
若干14歳で米インタスコープと契約・デビューし、先述の通り昨年リリースしたデビューアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go」が大ヒットしグラミー賞を総なめする程、世界的な有名ミュージシャンとなれたが故の苦労が伺えるようですね。
しかし、この曲はスター特有の孤独を感じる反面、兄フィニアスという支えてくれるかけがえのない存在の愛を感じられる曲、でもあり決して悲しいだけではないのがこの曲を更に美しい作品にしてるように感じますね。
私は、このサビの"僕がここにいる限り誰にも君を傷付けさせない"という歌詞が大好きです。
初めて読んだ時、すぐ兄の言葉(フィニアスはとてもロマンチックな性格なので)だと気付き、その大きな愛に涙が溢れてきました。
(出典:https://instagram.com/billieeilish?igshid=9buhr8ow9ie5)
まとめ
ここまで読んで頂きどうもありがとうございました!
私は、今回の新曲がリリースされた当初にこの曲に対する本人の解釈を目の当たりにし泣き、歌詞の和訳を読み泣き、遅れてリリースされたMVを見て号泣しました笑
なので、彼女にとってもこの曲は、現状に対する葛藤とそれを包み込んでくれる愛すべき兄について書いた曲であり、かけがえのない大切な曲となっていることでしょうが、彼女のファンである私にとってもとても大切な曲になったので、この曲について執筆・発信が出来てとても嬉しいです。
最後に、私がMVの中で一番好きなシーンを掲載させて頂きます。
是非、此処まで読んで頂いた方には今一度MVを見て頂きたいです!
(出典: https://youtu.be/EgBJmlPo8Xw)