最低賃金の引き上げが発表されましたね。
東京、神奈川ではなんと初の1000円越えとなる見込みです。
最低賃金の引き上げを受けて喜んでいる方も多いと思いますが、一方でネガティブな意見もあります。
地方に住んでいる方は思ったことがあると思います。
なんで地方の最低賃金はこんなに低いの?
僕は東京に住んでいますが、旅行などで地方に行った際にアルバイト求人を見たとき、低いなという印象を受けました。
その賃金で働いている方々は僕よりももっとそのことについて疑問を持たれていることかと思います。
今回は、
地方の最低賃金が低い理由は?全国統一せず地域差があるのはなぜ?
と題しまして、地方の最低賃金が低い理由と、全国統一せず地域差があるのはなぜなのかについてお伝えしていきます!
地方の最低賃金が低い理由は?
地方の最低賃金が低い理由はなんなのでしょうか。
一般的には、
「物価が低いから」
というような理由で説明されることが多いと思います。
確かにそれも関係してくるのですが、最低賃金は物価だけが関係しているわけではありません。
- 失業者の数
- 物が売れる数
- 倒産する企業の数
- 儲かっている企業の数
- 人口が多いか少ないか
- 仕事を探している人の数
- 求人を募集している会社の数
など、いろいろな要素が複雑に絡み合っています。
こうした数値の大小で最低賃金が決まるのです。
都心と地方ではそもそも人口が違いますので、それに伴って失業者の数、物が売れる数、仕事を探している人の数など、数値にかなり差が出てきます。
このため、地方の最低賃金が都心の最低賃金と比べて低くなるのはしょうがないことかなといえるのです。
最低賃金が全国統一されず地域差があるのはなぜ?
現在、全国で最低賃金は統一されていません。
それは上で挙げたようなことが理由なのですが、では最低賃金を仮に全国で統一してしまったらどのようなことが起こるのでしょうか。
とても端的にいうと、
「地方の人は喜ぶが都会の人は困る」
という風になると考えられます。
最低賃金は、いろいろな数値を考慮した上で全国の人々が同じような水準の暮らしができるように設定されています。
なので、全国的に指定賃金が統一されてしまうと、地方の人の方が暮らしが豊かになるという可能性があるのです。
また、例えば全国を東京都同じ最低賃金にしてしまうと、倒産してしまう企業が増えてしまいます。
これについては、最低賃金引き上げのデメリット・メリットの記事で詳しく説明しましたのでそちらをご確認ください。
しかし、最低賃金の全国統一によって倒産してしまう企業があるのはしょうがなく、むしろ間引きのような効果があるのではないかという意見もあるかと思います。
確かにそのようなメリットもあるかもしれませんが、例えば地方でスーパーが街に一つしかないというようなところがあったとします。
そのような地方でそのスーパーが人を雇えなくなり倒産してしまったら、その街の方々はとても困ってしまうというわけです。
このように、最低賃金を全国で統一するのはかなり難しいことなのではないかなと思います。
しかし、一方で賃金が低いとそもそも人が働きに来てくれないという事態もあり得ます。
高すぎても低すぎてもいけないんですね。
現在、地方での労働力確保のために最低賃金統一化を求める運動がされているのも事実です。
しかし、不動産価格などに差がある現状を踏まえますと、やはり最低賃金に地域差があるのは妥当なのではないかと考えられます。
海外では最低賃金を全国で統一している国もありますが、日本全国で最低賃金を統一するのであれば、他にもいろいろなことをまず統一してから出ないと実現は難しいのかなと思います。
まとめ
今回は、
地方の最低賃金が低い理由は?全国統一せず地域差があるのはなぜ?
と題しまして、地方の最低賃金が低い理由や、全国統一がされず地域差があるのはなぜなのかについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
物価や失業者の数などの現状を考えると、最低賃金に地域差があるのは妥当なのではないかと思います。
全国での統一はまだまだ先のことになるのではないでしょうか。
これからどうなっていくかに注目しておきましょう!